福岡歴史なび

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 今宿古墳群の見どころは首長墓の系譜を辿れる11基の前方後円墳です。今回は、その中でも駅に近く比較的歩きやすい古墳群を巡るまち歩きをご紹介します。今宿古墳群は、九州北部地域における古墳時代の政治動向だけでなく、大陸や畿内の中央政権との関わりを知る上でも重要ものと考えられています。これら古墳群を堪能するまち歩きをお楽しみください。

[1] 今宿五郎江遺跡
・弥生時代後期後半から終末(紀元2世紀初め~3世紀)の木製品や青銅器、 土器などが大量に出土しました。 中から線刻文様のある木製の短甲(たんこう=よろい)や漆製品なども見つかっています。

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[2] 今宿古墳群(大塚古墳)
・高祖山北麓の低台地上につくられた古墳時代後期(6 世紀前半)の前方後円墳です。
・現在の古墳の姿は、確認調査の結果にもとづいて、堀、外堤を復元したものです。
・古墳の南側には国道202 号線今宿バイパスが接しており、通りからも整った古墳の側面を見ることができます。

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[3] 今宿古墳群(山の鼻1号墳)
・若八幡宮古墳の東北、今宿バイパスを隔てた丘陵上に築造された前方後円墳です。JR九大学研都市駅の駅前から見ることができる古墳です。
・築造は4 世紀前半代、今宿平野の首長墓の系譜で最古に位置づけられる古墳と考えられています。

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[4] 今宿古墳群(若八幡宮古墳)
・今宿バイパス徳永東交差点の南側、若八幡宮神社内にある前方後円墳です。祖山山塊から派生する丘陵上に築かれ、前方部を北に向けています。古墳からは今宿平野を一望することができます。
・頭部にあたる木棺西側には三角縁二神二獣鏡、鉄製環頭太刀・剣・刀子・斧・鏃および銅製有孔円盤・玉類など多くの副葬品が納められていました。これらの副葬品から、4 世紀後半の築造と考えられています。今宿平野には12 基の前方後円墳を主墳とする多くの古墳群が分布していますが、この古墳はその中で最古の位置を占めるものとして注目されています。

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[5] 今宿古墳群(丸隈山古墳)
・糸島平野東縁にそびえる高祖山から北方にのびる丘陵先端につくられた古墳時代中期の前方後円墳(5 世紀前半)です。市内で最大規模の前方後円墳です。
・埋葬施設は、後円部中央の上部につくられた横穴式石室です。石室は遺体を埋葬する玄室のみになっています。扁平に打ち割った玄武岩を小口積みにし、天上部は三枚の大石で覆っています。内面には赤色顔料を塗り、初期横穴式石室の特徴を備えています。その様子は現地で見ることができます。

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[6] 龍松禅寺
・旧唐津街道に面する寺院で、聖福寺に属する寺(西部寺院)です。境内に置かれた大きな鬼瓦が圧巻です。境内の東側にある小山が丸隈山古墳です。

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[7] 塞神社
・旧唐津街道から脇道に入ったところに境内があります。道の神、旅人の神として知られる猿田彦神を祀る神社です。丸隈山古墳のすぐ近くに祀られています。

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[8] 伊覩神社
・もともと主船司神社と呼ばれて、江戸前期に松の木天子神社、そして松木天神と名を変えて現在の伊覩神社となりました。境内は旧唐津街道に面し、街道沿いの福岡方面に向かって鳥居が設けられています。毎年7 月には『伊覩神社夏の大祭』が開催され多くの人々で賑わいます。