福岡歴史なび

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 元寇の記念碑として建てられた明治時代の巨大像を中心に東公園周辺を散策するまち歩きをご紹介します。巨大像とは亀山上皇像と日蓮上人立像です。ともに明治時代に蒙古襲来の記念碑として作製されたものです。製作に関わった近代の人々の思いがその大きさに反映されているのかしれません。是非、現地で、ご覧ください。

[1] 十日恵比寿神社
・商売繁盛の御利益があるとして有名な神社です。毎年1 月8 日から1 月11 日まで正月大祭が執り行われ、8 日が「初えびす」、9 日が「宵えびす」、10 日が「正大祭」、11 日が「残りえびす」と呼ばれます。正月大祭期間中は福引きや芸妓かち詣りなどが有名です。

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[2] 銅造亀山上皇立像
・元寇を斥けるべく祈願した亀山上皇を記念して作られたもので、鋳造に20 年近くを要し、明治37 年(1904)に完成しました。
 木彫原型を作ったのは福岡県出身の彫刻家山崎朝雲、鋳造は佐賀市の谷口鉄工所です。この木彫原型は筥崎宮境内に展示されています。
・東公園の中央に位置し、公園のシンボルとして市民に親しまれています。

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[3] 元寇資料館
・元寇について詳しく学ぶことができる施設です。
・展示室は元寇記念室と日蓮宗史、銅像史、武具の歴史、企画展示の二室からなり、元寇の際に奪い取ったモンゴル帝国軍の武器をはじめ、元寇に関する芸術品などが陳列されています。矢田一嘯作の元寇絵なども展示されています。

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[4] 銅造日蓮上人立像
・日蓮宗の開祖である日蓮上人の像です。
・明治21(1888)年、湯地丈雄が主唱した元寇記念碑建設運動に、佐野前勵(日菅)が共鳴し建立が進められました。
・東京美術学校(現東京芸術大学)の校長であった岡倉天心が製作を引き受け、その図案懸賞には明治27 年に同校を卒業する下村観山のデザインが一等賞を受け、原型(木型)製作を木彫科初代教授竹内久一、鋳造を同校鋳金科教授岡崎雪声が行いました。
・鋳造は困難を極め、結局東京での鋳造は頭部と両手首のみで、本体部の鋳造は佐賀藩の御用鋳物師の伝統をもつ佐賀市の谷口鉄工所で行われました。
・明治25(1892)年に起工式が行われ、明治37(1904)年に完成、除幕式が行われました。

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[5] 旧動物園跡
・馬出小学校正門の右側に愛らしい象の顔が付いた門柱があります。これが旧福岡市動物園の正門です。
・この門はドイツ・ハンブルク市のハーゲンベック動物園の正門を模して作られたといわれています。
・なお、海獣池に設けられていた浮見堂は、大濠公園に移設され、今も親しまれています。

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[6] 旧唐津街道と日田街道
・現在の福岡県庁西側を南北に延びているのが旧唐津街道です。東に向かうと筥崎宮、西に向かうと博多に向かいます。千代から吉塚に向かう道筋は旧日田街道です。

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[7] 崇福寺
・臨済宗大徳寺派、山号は横岳山、仁治元年(1240)に湛慧が大宰府横岳に創建した寺院です。翌年宋から帰国した聖一国師(円爾弁円)が招かれ開堂説法しています。文永9 年(1272)に大応国師(南浦紹明)が入寺し開山となりました。慶長5 年(1600)、黒田長政により現在地に移転し、黒田家の菩提寺となります。