香椎宮奉納獅子楽                                             
                                    
                
            
            
            
            
                            
                 
                                    紹介文
 香椎宮の氏子で構成する獅子楽社が、4月17日と10月17日の春秋両大祭に奉納している獅子楽である。現在は各17日に一番近い日曜日に行われている。
 起源はさだかでないが、香椎宮の記録には、延享元年(1744)勅使参向の年に、廃絶していた旧来の祭祀を復興、2月6日、4月17日、9月9日、11月6日の祭日に獅子楽を奏した旨の記載が見え、現在使用している大太鼓の内面にも「寛政十年(1798)午ノ二月吉日」の墨書銘があって、江戸中期の存在が認められる。伝承では嘉穂郡大分八幡宮の獅子舞(享保9年<1724>に石清水八幡宮で習得したと伝える)から伝授されたと言い、反対に香椎から大分に伝えたとも言っているが、いずれも確証はない。
 獅子楽は、二人立ち雌雄二頭の獅子舞と、大太鼓・小太鼓・笛・銅拍子の囃子から成り、楽にはデハ(序)・ナカノキリ(破)・キリ(急)の三段階がある。年齢構成は、子供組(数え年8歳~15歳)・若者組(数え年16歳~25歳)と、若者組を上がったものに分かれて来たが、現在もほぼそれに準じている。大太鼓(1個)は子どもの役で6人が交替しながら踊るようなしぐさで打つ。笛と銅拍子(1個)は15~20歳の若者の役、笛は10人(いまは8人)が楽の段階に応じて吹き分ける。獅子舞はもっとも元気な20~25歳の若者の役で、本来なら12人が4人ずつ(1頭に2人)楽の段階ごとに3度交替して舞うことになるが、いまは8人で舞っている。小太鼓(1個)は楽全体をリードする大切な役だけに、獅子を上がった25歳以上のもっとも熟練したものがつとめ、一人で打ち続ける場合もある。服装は、獅子役が襦袢・股引・白足袋・草鞋、襦袢は生まれた時の宮詣り着物を仕立て直したものと決まっていた。楽人は裃・白足袋・草履ということになっていたが、現在は裃を着用しなくなっている。
 獅子楽の奉納は、むかしは祭典の日に本宮・古宮・弁財天の三ヵ所で舞われていたというが、いまでは古宮への奉納がなくなり、弁財天前も、4月大祭の神幸祭が行なわれない年だけになっている。
 4月の神幸祭は隔年(西暦偶数年)17日に一番近い土曜・日曜に行なわれる。獅子楽は遷幸(お下り)の時に本宮で出立ちの獅子を奉納、道中は「天下泰平國家安全萬民豊楽」と記した旗を接つ先祓を先頭に、道囃子を奏しながら頓宮まで下り、そこで御着きの獅子を舞う。還幸(お上り)の時は、前日とは逆に頓宮で出立ち、本宮で御着きの獅子が奉納される。10月の氏子大祭は〝おくんち〟と呼ばれ、この時にも本宮で獅子楽が奉納される。
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