勝軍地蔵堂
紹介文
元寇防塁の南約400m、JR鹿児島本線の西側にある地蔵堂である。寛永8年(1631)に二代福岡藩主黒田忠之が建立し、明治42年、九州大学工学部が建設される際、この地に移転したが、平成17年に区画整理事業に伴い隣接する現在地に再度移転した。この堂に鎮座する石造地蔵菩薩坐像は、高さ162.5cm、像高80.8cm、台座から光背まで花崗岩の一材から彫りだされる。小松(平)重盛が育王山(中国浙江省の山で巡礼地)に砂金を送り、その帰船にこの菩薩像を乗せてきた、との言い伝えがある。境内の板碑群とともに県指定文化財(彫刻)となっている。
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