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「板付弥生のムラ~「復元水田」一年のスタートです!」

【2018年7月9日】

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 「最古の農村」として知られる国史跡板付遺跡では,発掘調査の成果をもとに弥生時代のようすを実感できる「板付弥生のムラ」を整備し,水田を復元しています。その「復元水田」では,当時の生活を知ってもらうため,毎年,田植え体験を行っています。

 今年も6月29日(金)に,板付北小学校の5年生約60名が田植えの体験学習を行いました。
 いまにも降り出しそうな空のもと,水田に集合した子どもたちを前に,校長先生が豊作を祈る儀式を行いました。その後,地元の農家の人から田植えのやり方を習い,いよいよ田植えの本番です。

「今にも雨が降り出しそう」

「熱心に苗を植えていく子どもたち」

 
 田植えは,除草や稲刈りがやり易いように,苗を並べて植える必要があります。板付弥生のムラでは,植えつける間隔に印をつけた紐「ガイド」を使い,子どもたちが正確に田植えをできるようにしています。子どもたちが丁寧に苗を植えてくれたので、手植えしたとは思えないほど苗がきれいに並んでいます。地元の皆さんの協力もあり,開始から約40分で約222㎡の田んぼ全体に苗を植え付けることができました。
 

「子どもたちの熱気で雨も上がりました」

「水面に映る板付の空と弥生館(板付遺跡展示館)」

 翌日の6月30日(土)は、板付弥生のムラ「田植え祭り」の当日です。この祭りでは,公募で申し込んだ市民の皆さんに田植えを体験していただきます。18回目を迎えた今年は,約100名の親子にご参加いただきました。
 この日の天気は朝から雨模様…板付の空には雷も鳴り響いて、田植えができるかどうか心配しましたが、直前に雨は上がり,今年も無事に田植えができました。
 祭りは,「ムラおさ」の豊作を祈る儀式から始まります。この「ムラおさ」は,地域の代表に務めていただいています。つづいて,地元のひょっとこクラブのみなさんによる「ひょっとこ踊り」が披露されました。その後,地元の農家の人から田植えのやり方を習い,5つのグループに分かれて田植えを開始します。
 

「豊作を祈る儀式の様子」

 参加者全員がビニールの貫頭衣を着て,泥まみれになって田植えをしました。最初はおそるおそる田んぼに入り,大はしゃぎしていた子どもたちも時間がたつにつれ真剣な眼差しに変わり,苗を植え終えるまでの約40分間,一生懸命田植えに集中してくれました。

「ガイドを目印に、一列に並んで苗を植えていきます」

「もうすぐ田植え終了です」


 弥生時代に,実際にイネの苗を植える田植えが行われていたかどうか,実はまだ証明されていません。水田に直接種もみをまく方法が採られていたかもしれませんが、板付弥生のムラでは,遺跡にもっと親しみをもっていただくため,苗を植える田植え体験を行っています。
 皆さんが植えたイネは地元の人に手入れをしていただき,10月下旬には立派な稲穂を実らせます。昨年は大きな台風の被害もなく豊作でした。今年も天候に恵まれ,実りの秋を迎えられますよう祈るばかりです。
 10月下旬には収穫祭「秋祭り」を予定しています。火起こし体験や勾玉づくり体験など,楽しい催しを準備して,皆さんのお越しをお待ちしています。
 

「参加ありがとうございました。おつかれさまでした!」

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