老司瓦窯跡

【指定】国指定 【種別】史跡

老司瓦窯跡

  • 老司瓦窯跡全景(南東から)
  • 灰原軒平瓦出土状況(南西から)
  • 老司1号瓦窯跡(焚口、燃焼部)(南から)
 老松神社の西側、道を隔てた丘陵斜面が老司瓦窯跡で、昭和11年発見された。
 平成18年、崖面の養生工事に先立って発掘調査が実施され、瓦窯1基の全容が明らかとなった。窯は、全長11mに及ぶ地下式登り窯で、天井は崩落していたが焚口から煙道までが良好に残っていた。
 この窯で焼かれた瓦は、老司式古瓦と呼ばれ、7世紀後半から8世紀初頭にかけて造営された大宰府観世音寺の創建瓦に用いられたことが明らかになっている。老司式瓦のバリエーションは、九州各地の官衙や寺院に用いられている。
 なお、老松神社の南側に5基の円墳が確認されているが、内容は不明である。
指 定 国指定
区 分 記念物
種 別 史跡
所 在 地 福岡市南区老司四丁目
時 代 奈良
所 有 者 法務省