文化財情報検索

正平廿一年銘梵字板碑 東区

印刷する

2.板碑
指 定 市指定
区 分 有形文化財
種 別 考古資料
所 在 地 福岡市東区松島1丁目12-8
時 代 南北朝
所 有 者 松崎六田地蔵保存会

紹介文

 松島公園の一画にあるコンクリート造の堂中に据えられている。
 扁平に加工された砂岩製の板碑である。頭部は、向かって右上方から左下方へ斜めに仕上げられている。下部は左隅が欠損しており、銘文の一部も欠失している。
 残存している高さ38.5cm、幅27cm、厚さ6~8cmを測る。
 正面上郡の直径13cmの円柏の中に、「バク 釈迦如来」の種字を陰刻している。下方には、3行にわたって以下のような銘文が陰刻されている。
    右造立如件
    聖中禅門
  正平廿一年七(以下は欠失しているが、月日がそれに続くと考えられる。)

 正平廿一年(南朝の年号1365年)の銘により造立の時期を14世紀後半にもとめることができる。1336年の多々良浜の戦で敗れた南朝方の戦死者に対する供養塔であろうか。

その他の写真

地図

近隣の文化財

  • 1 元寇防塁(地蔵松原地区) 東区

    1.元寇防塁(地蔵松原地区)
     地下鉄貝塚駅の南東約300m、JR鹿児島本線を挟んだ東西に元寇防塁がある。記録によれば箱崎地区は薩摩が分担して防塁を築いたというが、現状で...
    詳細を見る
  • 2 勝軍地蔵堂 東区

    1.勝軍地蔵堂
     元寇防塁の南約400m、JR鹿児島本線の西側にある地蔵堂である。寛永8年(1631)に二代福岡藩主黒田忠之が建立し、明治42年、九州大学工学部が...
    詳細を見る
  • 3 石造地蔵菩薩坐像 東区

    2.石造地蔵菩薩坐像
     地蔵菩薩は、釈迦入滅の後、弥勒仏が出現するまでの間、五濁(ごじょく)の世に出現し、六道の衆生を救済する菩薩とされており、外部の災難から人...
    詳細を見る
  • 4 石造九重塔(相輪欠) 東区

    2.石造九重塔
     基礎、初層塔身、各層の笠石までは完存であるが、相輪を欠いている。基礎は盤状万石、塔身は高幅ともに50cmの正方体、四方に如来像を浅い花頭形...
    詳細を見る

近辺情報

時代別検索

エリア・マップ検索

種別検索

キーワード検索

  • クリア
  • 検索
カテゴリーの紹介
建造物
絵画
彫刻
工芸品
書跡・典籍・古文書
考古資料
歴史資料
無形文化財
無形民俗文化財
有形民俗文化財
史跡
名勝
天然記念物
文化的景観
伝統的建造物群保存地区
選定保存技術
埋蔵文化財
その他