奈良時代の製鉄炉跡

Collection No. 411

奈良時代の製鉄炉跡

分類
大型レプリカ
時代
古代
遺跡名
元岡・桑原24次

製鉄炉跡レプリカ

中央の30x37センチほどの長方形の部分が製鉄炉(箱形炉)である。
壁を厚い粘土で1メートル以上積み上げ、内部に炭と川や浜で採集した砂鉄とを交互に積み重ね点火し、炉の長辺両側に設けた鞴(ふいご)で送風して火力を上げ、高温で鉄材料を溶かす。製鉄は初めに石英・長石などの不純物の鉄滓分が溶け出すので、炉の下側に設けた穴から流出させる。炉の両側の円形の穴には鉄滓が溶け出したままの姿で残っており、鉄は炉の底にできあがるので、これを取り出すときには炉壁を壊す。
寸法:奥行き356センチ、幅116センチ、高さ60センチセンチ
参考資料:『元岡・桑原遺跡群4』2005福岡市埋蔵文化財調査報告書第860集[1号製錬炉]