
Collection No. 72
火打石(ひうちいし) (古代・中世)
- 分類
- 石器・石製品
- 時代
- 古代 、 中世
- 遺跡名
- 博多22・35次
マッチが登場する前の火起こしの主流は、火打石を用いるものだった。火打金と呼ばれる金属片を打ち合わせることによって発生する火花を火種としている。ただの石ころのようだが、火打金で打ちかかれているため、石の縁がつぶれていることが特徴である。古代(8世紀頃)では白メノウが主流だったが、中世(12世紀頃)からは赤や黄、白や緑などカラフルなものが登場する。火起こしだけでなく、持つ人の個性を表すおしゃれアイテムの側面もあったかもしれない。