弥生時代早期の灌漑用水路断面剥ぎ取り資料

Collection No. 409

弥生時代早期の灌漑用水路断面剥ぎ取り資料

分類
土層剥ぎ取り
時代
弥生
遺跡名
笠抜1次

灌漑用水路断面

弥生時代早期(突帯文期)の溝の断面である。
このような "断面がY字状”の溝が、灌漑施設(用水路)として川もしくは貯水施設と、田畑を広い範囲に対してつながっていた。
突帯文期の溝は断片的に検出されることが多いが、笠抜遺跡では幹線水路とそこから派生する2条の水路も検出された。
稲作が定着する過程の水田をイメージするうえで貴重な所見を提供したといえる。
寸法:幅225センチ、高さ184センチ、厚さ9センチ
備考:剥ぎ取り後、板に張った状態で化粧枠はなし。
参考資料:『笠抜遺跡』2003福岡市埋蔵文化財調査報告書第752集[SD-05]