十字形土製品

Collection No. 56

十字形土製品 (縄文後期)

分類
土器・土製品
時代
縄文
遺跡名
四箇20次

プロペラや手裏剣のような形をしているが、これは縄文時代に作られたもので、十字形土製品と呼ばれている。早良区の四箇(しか)遺跡出土。似た形の十字形石器は縄文時代後期(約4000年前頃)の九州で多く見られ、石斧や石鍬の一種とも言われているが、用途ははっきり分かっていない。十字形の土製品は珍しく、中心部には小さな穴があけられている。土製では斧のようには使えないことから、お祀(まつ)りに使用した可能性がある。