宝尽くし(吉祥絵柄)土師器皿

Collection No. 52

宝尽くし(吉祥絵柄)土師器皿 (中世 鎌倉末から室町初め)

分類
土器・土製品
時代
中世
遺跡名
博多40次

博多遺跡の発掘調査で出土した、鎌倉時代末から室町時代初めころの土師器皿である。皿の内側には、中央に向かい合うつがいの雀、右に松、左に竹、さらに上には金袋、下に分銅を描く。また、皿の外面は、中央に月、周囲に金袋と分銅・竹を配する。縁起物を散らした、「宝尽くし」と呼ばれる絵柄である。鼓や金袋の一部に赤い絵の具が残っており、おめでたい色である赤で、鮮やかに彩っていたことがわかる。使用した形跡はなく、縁起物として室内に飾られたのだろう。