魚骨供献須恵器

Collection No. 61

魚骨供献須恵器 (古墳後期 6世紀)

分類
土器・土製品
時代
古墳
遺跡名
羽根戸古墳群(E-8号墳)

この須恵器の蓋・身のセットは西区の羽根戸古墳群で出土した。古墳は現在西部墓園の中に残っている。
底部に何かくっついており、この須恵器は、中に何かを入れお供えをしていたようである。
分析の結果、中にあったのは淡水魚の骨で鯉か、フナの類と考えられる。
骨は頭がなく、尾頭付きではなかったが、尾の骨が含まれていた。椎骨は1匹分には足らず,切り身を入れたものと考えられる。
死者に食べ物を供える行為は,古墳に時々みられ、黄泉の国の食べ物を食べることは黄泉戸喫(よもつへぐい)といい、生者と死者を分かつ行為とされている。
さて,この魚は,遺族のどんな思いを込めてささげられたのだろうか。