
Collection No. 124
火起こし具(火きり杵・火きり臼) (古代 8世紀頃)
- 分類
- 木・繊維製品
- 時代
- 古代
- 遺跡名
- 元岡・桑原20次
ライターやマッチが発明されるはるか以前、日本ではもみぎり法とよばれる発火方法があった。この方法は火きり臼とよばれる板の側面付近に浅いくぼみをつくり、そこに火きり杵を差し込み手で回転させることで摩擦熱が発生し、火を起こすことができる方法である。実際に資料を見てみると、火きり杵の先端や、火きり臼のくぼみ部が黒ずんでおり、摩擦の際に木が炭化したものだと考えられる。