2024(令和6)年度考古学講座「三種の神器と北部九州」開催のご案内

令和6年度福岡市埋蔵文化財センター考古学講座『三種の神器と北部九州』を開催いたします。

[ 企画趣旨 ]
 福岡市西部の早良平野の中央を流れる室見川(むろみがわ)左岸に立地する吉武高木遺跡では、昭和59(1984)年度の調査で弥生時代中期初頭の甕棺墓・木棺墓から青銅製の武器や鏡、腕飾り、ヒスイ製の玉類などが多数出土しました。中でも、3号木棺墓で出土した銅鏡・青銅製武器(銅剣・銅矛・銅戈)・勾玉は、歴代天皇の「レガリア」である鏡【八咫鏡:やたのかがみ】・剣【草薙剣:くさなぎのつるぎ】・勾玉【八尺瓊勾玉:やさかにのまがたま】という「三種の神器」を彷彿とさせるもので、その源流を示すものではないかとして、多くの注目を集めました。その後、遺跡は国の史跡に、銅剣などの青銅製武器や鏡などの出土品は重要文化財に指定されました。
 吉武高木遺跡3号木棺墓の発見から40年を迎える令和6年度は、「三種の神器と北部九州」というテーマで考古学講座を開催いたします。全3回の講師の方々には、「三種の神器」について、青銅製武器・玉・鏡の各分野の最新の研究成果をふまえて、詳しく解説していただきます。3号木棺墓でみつかった出土品はどのような意味を持っていたのか、福岡市内をはじめ北部九州における「三種の神器」とは?、大発見から40年経った今、あらためて検討を行います。

タイトル:『三種の神器と北部九州 』(第1~3回)
[ 講演予定 ] 
第1回:令和6年6月15日(土) 「青銅製武器の行方 -三種の神器への連なりを問う-」
      吉田 広 氏 (愛媛大学)
第2回:令和6年9月28日(土) 「「定形勾玉」の展開と北部九州」
      谷澤 亜里 氏(奈良文化財研究所)
第3回:令和6年12月7日(土) 「北部九州の銅鏡と弥生社会」
      南 健太郎 氏(京都橘大学)

第4回:令和7年3月15日(土) 「令和6年度発掘調査総まくり 」
       福岡市文化財活用部職員

会場:福岡市博物館1階講堂(福岡市早良区百道浜3丁目1-1 TEL:092-845-5011)
[時間] 13:30~15:00(90分)  12:45 受付・開場
[受講者]定員200名(先着順)

※詳細は添付ファイルの令和6年度考古学講座チラシもご参照ください。