青銅製三累環把頭

Collection No. 143

青銅製三累環把頭(せいどうせいさんるいかんはとう) (古墳後期)

分類
青銅・ガラス製品
時代
古墳
遺跡名
金武古墳群8次(D-11号墳)

 3つのC字を呈する環の様相から,三累環(さんるいかん)と呼ばれている。
古墳時代中期から発見される,刀の柄頭(つかがしら)に配される金具で北部九州に出土傾向がある資料とされている。
福岡市内では,金武古墳群以外に同じく古墳時代後期の三苫(みとま)・京塚古墳(きょうづかこふん)からも出土しており,いずれも材質は青銅製である。
福岡市近隣の出土例では,大野城市に所在する善一田(ぜんいちだ)古墳から,青銅に金と水銀による鍍金(ときん)(金メッキ)を施した三累環が出土しており,美観を強く意識した製品であったことが窺える。
法量は飾り部の幅44.7ミリ、高さ31.7ミリ、厚さ13.4ミリ。