井相田C遺跡

【種別】埋蔵文化財

井相田C遺跡

井相田C遺跡では、1985年に学校南側の西日本新聞社印刷工場、1986年には板付中学校敷地内の発掘調査を行い、主に奈良時代~平安時代前期(8世紀~10世紀の掘立柱の建物(40棟以上)、倉庫(8棟以上)、井戸址、古代官道の側溝、水路、水田跡などが発見され、当時の一大集落であることがわかった。

 

また、井戸から出土した「木簡(もっかん)」には「額田ア(ぬかたべ)、丸ア(わにべ)、…押勝」などの墨書があり、文字が普及していたことが推測される。更に後の室町~戦国時代(15世紀)にはこの遺跡は水田として利用され、掘られた灌漑(かんがい)用の溜池からは、土器類とともに「柿経(こけらきょう)」という細い薄板に経文(きょうもん)を書写(しょしゃ)したものも出土し、当時の宗教信仰を知るうえで貴重な成果があげられた。

区 分 埋蔵文化財
種 別 埋蔵文化財
所 在 地 福岡県福岡市博多区井相田2丁目1−20
時 代 奈良、平安

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