三宅廃寺跡
紹介文
福岡市南区の旧大字三宅字コクフにある7世紀後半から9世紀代の寺院跡。これまでに5次の発掘調査を実施しており、一辺100~110m規模の寺域が想定されているが、詳細は明らかではない。奈良時代前半の老司式瓦、「寺」や「佛」・「堂」などと墨書した土器、木簡・正倉院宝物に類似する黄銅製の匙と箸などが出土している。
近接する若宮八幡宮(三宅小学校前)の手洗石は、三宅廃寺の塔の心礎を転用したものと考えられている。
なお、『日本書紀』宣化天皇元年(536)5月の条によれば、那津(なのつ)の口に官家(みやけ)を修造し、内外の非常に備えて穀物を蓄えさせたとあり、これが三宅の地名の起こりと考えられてきた。ただし、「那津官家」(大宰府の前身)の位置は近年の発掘の成果から博多区の比恵遺跡に比定する考えが浮かんでおり、検討を要する。
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