梵鐘
紹介文
寺で使う釣り鐘を、一般に梵鐘と呼ぶ。西光寺の梵鐘は、承和六年(839)の銘文を鋳出したもので、わが国の紀年銘鐘としては5番目に古く、和鐘の研究上、貴重な基準的作品として注目される。
銘文によれば、この鐘は承和6年(839)に、鴨部氏によって伯耆国(鳥取県)金石寺の鐘として作られたことがわかる。金石寺については明らかでないが、鴨部氏の本拠であった伯耆国会見郡鴨部郷(現在の西伯郡会見町、西伯町)あたりの寺と考えられる。
この鐘が金石寺を離れた事情は分らないが、江戸時代の承応(1653前後)頃は出雲大社に、その後明治22年(1889)までは島根県神門郡の多福寺・松林寺にあり、さらに大阪の商人の手を経て、西光寺へ納まったのは明治30年(1897)であった。
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