三所神社

紹介文
祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。創立は神亀5年(728)と伝える。江戸時代、筑前五ヶ浦廻船の基地であった宮浦の氏神である。
この神社に掲げられる板絵著色武者絵馬は、宮浦の船頭4人が享和3年(1803)に奉納したもので、縦80.0cm、横121.5cm、加藤清正の虎退治を画題とする。
作者は葛飾北斎高弟の江戸の浮世絵師柳々居辰斎。辰斎の肉筆画は10点ほど残るが、そのほとんどは国外に所蔵されるものである。また、製作年次が明らかなものは本作品だけで、辰斎の基準作品としての価値を持つ。五ヶ浦廻船の最盛期を裏付ける絵馬であるといえる。
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