西浦のかずら引き
紹介文
8月16日に行われる西浦の浜方の盆行事の一つ。当日早朝に子供会・青年団が近くの土手で葛(くず葛)を集め、西浦漁港前の広場に積み上げる。夕方5時頃、かずら引きが始まる。積み上げた葛を50m程に引き延ばし、赤褌、白褌の子供たち、上半身裸の青年たちあわせて50名ほどが左右に分かれ、交互に3回程転がす。そこに角のある藁の鉢巻きをした二人のショウキダイジン(鍾馗大臣)が現れ、暖竹で子供たちの背中を叩く。叩かれた子供は無病息災という。10分ほどでかずら引きは終わり、葛は広場の砂場で土俵の俵となり、子供相撲が始まる。同じ頃少女たちは初盆の家々で盆踊りを踊っている。夕方7時頃、新仏を乗せた精霊舟西方丸が夕陽の沈む玄界灘に船出する。
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