原深町遺跡
紹介文
原深町遺跡(原遺跡(はらいせき)第3次調査)は、飯原小学校の建設に先立って発掘調査を行った。
その結果、運動場の西半分に今から約1600年前頃の弥生(やよい)時代終わり頃から古墳(こふん)時代の河川(かせん)跡や溝(水路)などの灌漑(かんがい)施設が6本見つかった。
これらの溝には木杭(きぐい)や横木(よこぎ)で井堰(いぜき)が組み立てられている。
井堰は水をせき止めて、別の溝に流し込み、やや高い乾いた土地につくられた水田に水を配ることができる。
河川跡や溝の中からは弥生(やよい)時代前期から中期の土器、および弥生時代終わり頃から古墳時代にかけての土器(どき)、鍬(くわ)や鋤(すき)などの木製農具、はしごや柱などの建築材(けんちくざい)などが出土した。このうち、河川跡の井堰や水路などの灌漑施設が使われたのは、弥生時代終わり頃(3世紀)から古墳時代中期初め頃(400年前後)のことと考えられる。
また臼(うす)と竪杵(たてぎね)も発見され、稲の脱穀(だっこく)や精米(せいまい)に使っていたと思われる。
残念ながらこれらの灌漑施設に伴う水田は発見できなかったが、当時の米作りの技術が、機械を用いるようになる前の比較的最近までの状況とあまり変わらなかったことがわかる。
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