今宿古墳群(飯氏二塚古墳)
紹介文
糸島平野の東縁部に延びる標高30~35mの丘陵上に築かれた前方後円墳である。平成5年(1993)と14年(2002)に重要遺跡確認のための発掘調査を実施した。墳長49.6m、後円部径27.3m、前方部幅36.9m、高さ5m、二段築成の前方後円墳である。墳丘には葺石が良好な状態で残る。埴輪は認められない。また、周溝が掘られていた形跡はない。
埋葬主体は横穴式石室で古墳長軸と直交して築かれるが、石材がほとんど残らないほど破壊が著しかった。墓道の調査では、最低2回の埋葬を示す状況が確認できたが、それぞれの時期を示す遺物は得られなかった。石室内から玉と馬具が、また墳丘くびれ部から須恵器が出土しており、6世紀はじめの築造と考えられている。
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