下山門乙女田遺跡

紹介文
下山門乙女田遺跡(しもやまとおとめだいせき)発見の発端となった調査は下山門中学校の建設に伴う発掘調査で、現在の校舎とプールの地点から古墳時代の水田の跡や大きな水路、さらに中世の集落の跡などが発見された。
古墳時代(紀元5世紀ごろ)の水田は畦(あぜ)で方形に区画されていたが、1枚の広さは35~90㎡の規模で、面積は一定していない。水田には人の足跡がたくさん残り、当時の農作業のようすを知ることができる。水路からは田を耕す鋤(すき)や鍬(くわ)などの農耕具のほかに、高床倉庫に用いた梯子(はしご)や建物の材木などが出土している。
中世の集落は14~16世紀頃のもので、掘立柱建物(地面を掘って直接柱を立てたもの)、井戸、溝などが見つかった。井戸には、井戸を埋める時に細い竹筒を入れ、井戸の神様が呼吸できるような祭祀(さいし)をしているものもあった。
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