斜ケ浦瓦窯跡
紹介文
斜ヶ浦池の北湖畔にある平安時代の瓦窯跡群である。
大正7年に池の西側で瓦が採集されて以来、中山平次郎、玉泉大梁、高野弧鹿らにより3基の瓦窯跡が発見された。昭和47年にそのうちの1基が調査され、平成9年度の調査で7基を確認、あわせて8基の瓦窯が確認されている。 窯は、地下式有階無段式登窯であるが、焼成室の大半はすでに削平されていた。
これまで「警」「警固」「伊貴作瓦」銘の瓦が出土しており、鴻臚館の出土の瓦との類似性が指摘されている。また、4号窯から14弁単弁軒丸瓦が出土しているが、鴻臚館跡、香椎B遺跡、太宰府市来木瓦窯跡、安楽寺跡、新宮町相島(あいのしま)沖等の出土例と類似しており、注目される。
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