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三苫古墳群 東区

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区 分 埋蔵文化財
種 別 埋蔵文化財
所 在 地 福岡県福岡市東区三苫7丁目27
時 代 旧石器、縄文、弥生、古墳、飛鳥、鎌倉、南北朝、室町

紹介文

周辺の三苫浜地区土地区画整理事業に先立つ埋蔵文化財の調査によって、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代中期から後期(5~6世紀)、飛鳥(あすか)時代から奈良時代(7~8世紀)、鎌倉時代から室町時代(13~16世紀)の生活の跡(竪穴住居(たてあなじゅうきょ)、掘立柱(ほったてたてばしら)建物、井戸など)や灌漑(かんがい)施設(溜井(ためい))、さらに10基の古墳からなる古墳群(6~7世紀)がみつかっている。

 

特に、古墳時代の住居跡では、滑石(かっせき)を用いた玉作(たまつくり)が行われていた。古墳時代から古代の住居には、7世紀前半までは主に竪穴住居が用いられたが、飛鳥時代以降、掘立柱建物による平地住居に移行していったことも分かった。

そのほか、見つかった掘立柱建物の一部は高床倉庫と考えられる。


三苫浜中央公園には、確認された古墳群の一部が現地保存されている。

古墳の埋葬施設はいずれも横穴式石室で、土器((須恵器(すえき)・土師器(はじき))や、ガラス玉などの玉類、金箔・銀箔を付けた耳環、鉄製の武器(大刀、鏃(やじり))や馬具(鏡板付(かがみいたつき)轡(くつわ))、漁労具(釣針)、農具(鋤先(すきさき))などが副葬されていた。

 

珍しい遺物としては、西アジアに由来する銀箔を挟みこんで作られた重層ガラス玉がある。これらから、漁労や交易などの海上活動と農耕、あるいは祭祀のための玉作を行う当時のムラの様子を想像することができる。

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