比恵遺跡群
紹介文
博多駅南に広がる低丘陵(標高5~7m)上にある弥生時代から室町時代いたる複合遺跡である。遺跡面積約70ヘクタール。この遺跡に人々が定着したのは、米作りが始まった弥生時代前期で、以後集落や甕棺墓地、墳丘墓が営まれ、後期には環溝集落も出現した。墳丘墓の甕棺墓には銅剣が副葬されており、また青銅製品(銅剣・銅矛)やガラス製品の生産を物語る鋳型や取瓶などが出土した。弥生時代の集落構造や生産のありかたを知る上で重要な遺跡である。また、甕棺出土の銅剣に付着した絹は、日本最古の絹織物とされている。
昭和27年調査された一辺約10mの環溝集落(第5号)が、「比恵環溝住居遺跡」として県指定史跡となり、保存されている。古墳時代後期(6~7世紀)になると、大型の高床式倉庫群が造営され、建物の配置や規模から、『日本書紀』記載の那津官家に関係する建物として、平成13年国史跡に指定された。
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