元岡祇園ばやし
紹介文
7月中旬の土日に行われる八坂神社の祗園祭で奉納される。戦前まで山笠奉納もあったが、今は絶えている。
明治初年頃、拝殿に手作りの人形や岩石花木などの飾り付けをして上演したのが祇園囃子のはじまりという。明治30年に行われた、田尻小学校(現在の元岡小学校)の上棟式に下の谷の有志が今紫式部というお多福に扮した女学生を乗せた曳きものを出した。これが祇園山笠のはじめとされている。明治40年には坂の谷と下の谷の二地区からそれぞれ山笠を出して競い合ったが、翌41年から、元岡として一本にまとめて青年がその奉納者となり、祇園囃子も青年団が継承して行うようになった。
以来、昭和10年まで続いて奉納されてきたが、日中戦争以降中断。昭和40年に囃子だけが復活して現在に至っている。
祗園囃子の楽器構成は①締太鼓1、②銅羅太鼓2、③三味線、④笛、⑤鉦である。締太鼓と銅羅太鼓は移動用の屋台1つに取り付けて、1人で打つ。笛は自作したものである。
鳴りを良くする工夫として、穴の1つにコキガミ(竹の薄皮)を張り付けているのが当地の特色である。
演目は①本ばやし ②道ばやし ③くまがいである。①は最初に演じられるもので、鉦は入らず、テンポもゆっくりとしている。②は屋台を曳いて町内を廻る際に行われるもの。笛は入らない。③は太鼓打ちの見せ場である。テンポも早くなり、掛声に合わせて、打手が様々の所作で曲打ちをみせる。もろ肌ぬいで打ちまくる若者たちの姿は見ものである。
地図
近隣の文化財
- カテゴリーの紹介
- 建造物
- 絵画
- 彫刻
- 工芸品
- 書跡・典籍・古文書
- 考古資料
- 歴史資料
- 無形文化財
- 無形民俗文化財
- 有形民俗文化財
- 史跡
- 名勝
- 天然記念物
- 文化的景観
- 伝統的建造物群保存地区
- 選定保存技術
- 埋蔵文化財
- その他