枯野塚

紹介文
松尾芭蕉辞世の句
「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」
とその枕頭に傍していた弟子呑舟の書きとめたものを、元禄12年(1699)芭蕉の高弟向井(むかい)去来(きょらい)が博多に滞在したとき、郷土(箱崎)の俳人哺川に贈った。哺川は、この好意に深く感激し、折から博多に来た同じ芭蕉の高弟志太野坡に「芭蕉翁の墓」の碑名の揮毫を乞い、元禄13年(1700)この枯野塚を建立した。芭蕉追慕の墓碑(句碑)としては、全国的にみて最も古い部類に属し、俳譜史上価値が高い。
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