福岡城南丸多聞櫓
紹介文
旧福岡城の47にもおよぶ櫓のうち、永年の風雪に耐え現在位置を保っているのは、この櫓のみである。構造は、南西角にある二重二階建切妻造の角櫓と桁行30間の西平櫓とからなっている。
一般に、多聞櫓は防禦のための長塀であり、平素は倉庫等に利用していたものといわれている。部屋の内部は突き抜けの状態が普通とされているが、この多聞櫓は16の部屋に独立しており、石落しのみで城外を見る窓のない部屋もある。
なお、現在のこの櫓は、昭和47年10月から50年3月までの2年半の歳月をかけて解体、復元を行ったものである。
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