万葉歌碑(志賀島第4号歌碑)
紹介文
「志賀の浦に漁する海人明けくれば浦み漕ぐらしかじの音きこゆ」(巻15・3664)
志賀島中央部の潮見公園内展望台近くに建てられている。
天平8年(736)の遣新羅使一行が、途中筑紫館に滞在しているときに詠んだ歌である。博多湾の志賀の浦で漁をする海人も夜が明けると船を漕いで家に向かっているらしい。楫の音が聞こえる。という意味で、海人も家路を急いでいるようだが、今の自分の境遇と比べるとうらやましい限りであるといった心情をうかがうことができる。
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