細形銅剣鎔笵残欠
副 称 | 志賀島大字勝馬出土 |
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指 定 | 県指定 |
区 分 | 有形文化財 |
種 別 | 考古資料 |
所 在 地 | 福岡市東区大字志賀島877 |
時 代 | 弥生 |
所 有 者 | 宗教法人志賀海神社 |
紹介文
この細形銅剣鋳型は、1947年4月に大字勝馬で井戸を掘ったときに地下9尺のところで出土した。
石材は金色の微粒子をふくむ砂岩質で、表面は灰白色、内部は白色をおびる。鋳型は上下両端を欠き現存長は18.1cm。断面はほぼ長方形で厚さは2.9~3.Ocm。側面と裏面は条痕状の線をのこすが平滑にととのえる。左側面中央は幅0.5~1cmの浅い溝状にくぼめる。
残存する鋳型面は下部(幅約6.3cm)から上部(幅5.5cm)へ幅がせまくなる。細形銅剣の型は、中央に断面半円形の背(幅1.4~1.1cm、深さ6mm強~5mm強)を彫り、その左右に刳形をもつ葉部を彫る(深さ1mm強)。葉部幅は上端で3.2cm、下端で4.Ocmとなる。左右の刳方の上端は右側が左側より0.5cmほど上になる。刳万部での幅は上端で3.9cm弱、中央で3.6cm強をはかり、下端で葉部は最大幅をとる(幅4.2cmと推定)。
この鋳型の出土地は1958年4月30日・31日に森貞次郎博士らが調査した。それによれば、この鋳型は無遺物層(第14層)上の第13層あたりに包含されていたらしい。弥生時代中期土器は第1~第13層で、中期はじめの土器は第7層下部以下で出土した。これによって本鋳型は弥生時代中期前半頃のものと考えられる。
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