白鬚神社本殿
紹介文
白鬚神社は能古島の南端部に所在する。主神は住吉明神であり、他に三神が祀られる。創建は不明ながら、元々は能古山頂に近い本の辻に現存する巨石とされる。
本殿の構造形式は、木造、正面三間・側面二間、流造、銅板葺、正面4.782m(15.8尺)、側面4.785m(15.8尺)、南面。
享保12(1727)年の建立棟札のほか10枚の修理棟札があり、建物の履歴を良好に追うことができる。
建物は正面3間向拝を設ける。切目縁が身舎の三方にまわり、その縁は挿肘木の腰組が支持する。正面3間に両開き扉を設ける。内陣にも4扉を設けて内を神座とするが、それら材は新しく後補と見られる。組物は丸柱上に平三斗実肘木付を載せて桁を支える。中備は蟇股。側面の妻飾は二重虹梁間に大瓶束を入れ、大瓶束に彫刻を施す。上の虹梁上に板蟇股を載せ、その上に斗と実肘木で棟を支える。破風の拝に猪目懸魚を付ける。軒は二軒、繁垂木。向拝の軒は身舎の地垂木が打ち越して飛擔垂木が配られる。軒付は茅負上に切目裏甲、二重軒付。
左右の脇障子に昇り、降りの龍の彫刻があるほか、蟇股や向拝柱上の手挟などを彫刻で飾る。材は主にケヤキが用いられる。定期的に修理が行われており、遺存状況は良好である。
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