称名寺文書「武家之文章」
紹介文
称名寺は、福岡市内に三ヶ寺ある時宗寺院の一つで、元応2年(1320年)に創建された。当初は、片土居町(下川端付近)の一画、現在博多座がある一帯に鎮座し、別名「土居道場」とも呼ばれていた。博多大仏があることでも知られた古刹だったが、明治末期からの道路拡幅に伴う区画整理のため、大正後期より馬出に移転し、現在に至る。
称名寺文書「武家之文章」は、称名寺の寺宝として伝えられた、戦国時代の古文書。江戸時代の地誌にも掲載されていることから、内容は広く知られているが、原本である本文書は長らく所在不明となっていた。そのため、これまで現存しているのかすらわからない幻の古文書とされてきたが、平成30年度より当市が行っている福岡市内寺社資料調査事業により、発見に至った。
中世博多の様相を伝える古文書の原本は、数が少ないことから元来稀少な歴史資料と言える。それに加え、これまで発見が切望されてきた古文書である点、地誌だけではわからなかった様々な情報が明らかになったという点から、本古文書は当市にとって大変貴重で、歴史的価値が高いものである。
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