住吉神社唐門
紹介文
構造形式は、木造、正面1間1戸平唐門、檜皮葺、正面 2.27m(7.5 尺)、側面 1.06m(3.5 尺)、両脇に格子袖塀瓦葺付で、南面する。
現在は、本殿の南東約 20m の所にあるが、聞き取りによれば、この唐門は昭和 60 年まで現在地より南西 100m 程の南門付近にあり、昭和 60 年の遷宮に際して現地に移築された。また以前は現在のような色は塗られておらず、移設に際して朱塗りし屋根の檜皮が葺き替えられたとのことである。
『筑前名所図絵』(奥村玉蘭:文政4〔1821〕年)や『筑前國続風土記附録』(加藤一純・鷹取周成:寛政5~ 11〔1773 ~ 1779〕年)に描かれた境内絵図には、社殿前の中門に平唐門が描かれている。年代的な観点から、この唐門が該当する可能性もある。
住吉神社の唐門は、細部様式からすれば18世紀末~19世紀初頭(江戸時代後期)の建立で、市内で当初の姿をとどめる唯一の平唐門であり、近世社寺建築としての価値は高く貴重な建造物である。
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