謝国明の墓
紹介文
謝国明(生没年不詳)は宋(中国)出身の商人で、博多に居住して対外貿易に活躍した、いわゆる「博多綱首」の一人である。宋で禅宗を学んで帰国した円爾(聖一国師)に帰依し、仁治三年(1242)円爾を開山として博多に承天寺を建立した。寛元元年(1243)には円爾の勧めにしたがい、円爾が学んだ宋の径山万寿禅寺(きんざんまんじゅぜんじ)再建の資として材木千枚を寄進し、無準師範(ぶじゅんしぱん、仏鑑禅師)より礼状(「板渡しの墨蹟」、国宝、東京国立博物館所蔵)を贈られている。
また、筥崎宮の社領の一部を購入して承天寺に寄進しその経済的基盤を固めたり、宗像社社領の小呂島の地頭と称して社役を納めなかったなど、在地領主としての活動も知られている。
御笠橋手前、楠の大木の下に、謝国明の墓と事跡を記した碑が建つ。
地図
近隣の文化財
- カテゴリーの紹介
- 建造物
- 絵画
- 彫刻
- 工芸品
- 書跡・典籍・古文書
- 考古資料
- 歴史資料
- 無形文化財
- 無形民俗文化財
- 有形民俗文化財
- 史跡
- 名勝
- 天然記念物
- 文化的景観
- 伝統的建造物群保存地区
- 選定保存技術
- 埋蔵文化財
- その他