博多小学校石塁遺構展示室
紹介文
平成十年から約1年をかけて行われた博多小学校の発掘の結果出土した石塁(石垣)を学校校舎の地下に展示している。
発掘調査では、鎌倉時代の石塁、室町時代から江戸時代はじめころの屋敷跡、井戸、溝などの遺構が見つかった。また、中国、朝鮮製の陶磁器や銅銭、日本製の土器、瓦などの遺物が大量に出土した。
展示室中央の石塁は、標高約3.5mの砂の上に、大小の石を積み上げて築いてある。発掘では、西側の幼稚園の下から東の体育館の方向に全長53mが見つかり、一直線にのびていることから石塁遺構と名付けられた。幅は3.3~3.5mで、両側に大きな石を積み上げ、その間には小さな石を詰め込んでいる。
石の積み方や規模が、西区の今津や早良区西新に残っている元寇防塁に良く似ていること、また博多小学校の位置が、旧地形を復元すると海岸部の砂丘に当たることから、博多に築かれた元寇防塁ではないかと推測されている。
【展示室の開館日時】日曜日 午前10時~午後4時
※12月29日から1月3日は休館
電話:092-711-4666(文化財活用課)
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