今宿古墳群(若八幡宮古墳)

紹介文
今宿バイパス徳永東交差点の南側、若八幡宮神社内にある前方後円墳である。高祖山山塊より派生する標高29mの丘陵上に築かれ、前方部を北に向ける。墳長47m、前方部長25m、後円部径25mで、後円部三段、前方部二段の築成で、墳丘には葺石を施す。埋葬主体部は長さ2.75m、幅1.2mの刳貫の舟形木棺(材質はスギ)で、後円部中心に掘られた径13m前後の円形墓壙の中に古墳長軸と直交して埋置する。頭部にあたる木棺西側に集中して三角縁二神二獣鏡、鉄製環頭太刀・剣・刀子・斧・鏃および銅製有孔円盤・玉類など多くの副葬品が納められていた。これらの副葬品から、4世紀後半の築造と考えられる。今宿平野には12基の前方後円墳を主墳とする多くの古墳群が分布しているが、本古墳はその中で最古の位置を占めるものとして注目される。
現在、社殿背後の丘陵上に北側の前方部先端を失った状態で墳丘が残り、古墳からは今宿平野が一望することができる。
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