文化財情報検索

今宿古墳群(若八幡宮古墳) 西区

印刷する

若八幡宮
指 定 国指定
区 分 記念物
種 別 史跡
所 在 地 福岡市西区徳永下引地280-2
時 代 古墳

紹介文

 今宿バイパス徳永東交差点の南側、若八幡宮神社内にある前方後円墳である。高祖山山塊より派生する標高29mの丘陵上に築かれ、前方部を北に向ける。墳長47m、前方部長25m、後円部径25mで、後円部三段、前方部二段の築成で、墳丘には葺石を施す。埋葬主体部は長さ2.75m、幅1.2mの刳貫の舟形木棺(材質はスギ)で、後円部中心に掘られた径13m前後の円形墓壙の中に古墳長軸と直交して埋置する。頭部にあたる木棺西側に集中して三角縁二神二獣鏡、鉄製環頭太刀・剣・刀子・斧・鏃および銅製有孔円盤・玉類など多くの副葬品が納められていた。
これらの副葬品から、4世紀後半の築造と考えられる。今宿平野には12基の前方後円墳を主墳とする多くの古墳群が分布しているが、本古墳はその中で最古の位置を占めるものとして注目される。
現在、社殿背後の丘陵上に北側の前方部先端を失った状態で墳丘が残り、古墳からは今宿平野が一望することができる。

その他の写真

地図

近隣の文化財

  • 1 今宿古墳群(山の鼻1号墳) 西区

    整備後の様子
     若八幡宮古墳の東北、今宿バイパスを隔てた丘陵上に築造された前方後円墳である。墳丘は後世の改変を受けているが、発掘調査により墳長44m、後...
    詳細を見る
  • 2 宮崎安貞墓 附宮崎安貞書斎 西区

    宮崎安貞書斎
     宮崎安貞は、元和9年(1623)安芸国(広島県)浅野氏の家臣宮崎儀右エ門の二男として生まれ、元禄10年(1697)75歳で没した。25歳の時、福岡藩二...
    詳細を見る
  • 3 女原瓦窯跡 西区

    正式名称は、「鴻臚館跡 附 女原瓦窯跡」(こうろかんあと つけたり みょうばるかわらがまあと)。 女原瓦窯跡は、伊都土地区画整理事業に伴...
    詳細を見る
  • 4 今宿古墳群(丸隈山古墳) 西区

    遠景
     糸島平野東縁にそびえる高祖山(標高416m)から、北方にのびる丘陵先端につくられた古墳時代中期の前方後円墳(5世紀前半の築造)。  墳丘主...
    詳細を見る
  • 5 今宿上町天満宮鬼すべ行事 西区

    今宿上町天満宮の鬼すべ行事は、毎年正月7 日に福岡市西区今宿の上町天満宮境内を中心に上町の町内で催される祭である。祭りは上町天満宮の氏子を...
    詳細を見る
  • 6 今宿古墳群(大塚古墳) 西区

    大塚古墳
     高祖山北麓の低台地上(標高15m)につくられた、古墳時代後期の前方後円墳(6世紀前半の築造)である。  1977年に保存整備のため確認調査を実施...
    詳細を見る

近辺情報

時代別検索

エリア・マップ検索

種別検索

キーワード検索

  • クリア
  • 検索
カテゴリーの紹介
建造物
絵画
彫刻
工芸品
書跡・典籍・古文書
考古資料
歴史資料
無形文化財
無形民俗文化財
有形民俗文化財
史跡
名勝
天然記念物
文化的景観
伝統的建造物群保存地区
選定保存技術
埋蔵文化財
その他