福岡市の文化財

指定	その他
所在地	福岡市東区大字志賀島877　志賀海神社
時代	現在

紹介文

「ちはやぶる鐘の岬を過ぎぬとも
　　　　　　　　　　　　われは忘れじ志賀の皇神」（巻７･1230）

　志賀海神社の石段を登り、参道の途中左手にある歌碑である。
　波のおそろしい鐘の岬（宗像市鐘崎）を過ぎてしまっても、私は海の守り神である志賀の神様のことを決して忘れないという意味である。鐘の岬あたりは難所として知られており、都との海路を往来する人々にとって、志賀の皇神が航海安全をの神として篤い信仰を受けていたことがわかる。

近隣の文化財

1 石造宝篋印塔

　基礎・塔身・笠部・相輪の4部分が積み重ねられ、新設の石積基壇上にたてられている。全高334.5cm、笠部高70.5cm、塔身高47cm、基礎高71cmを測る...
2 志賀海神社

　海洋の神、底津綿津見神・仲津綿津見神・表津綿津見神の綿津見三神を祭神とし、玄界灘を望む海上交通の要衝に位置している。当地域は、海人を統...
3 志賀海神社神幸行事

　志賀海神社は綿津見（わだつみ）三神を祭り、長く海の守護神として北九州海辺の信仰を集めた古社である。神幸行事は当社最大の祭礼である。　旧...
4 志賀海神社の七夕祭

　旧暦７月７日に、博多湾岸一円の漁師たちが、大漁旗をかかげ、海の守り神である志賀海神社に漁の安全と大漁を祈願して参拝する行事である。現在...
5 志賀海神社歩射祭

正月2日から15日まで行われる年頭の行事。馬に乗らずに弓を射るのでこの名がある。阿曇百足の土蜘蛛退治伝承にちなむもので、破魔の目的と年占の意...
6 山ほめ祭

　以前は旧暦２月15日、11月15日の春秋2回行われ、「狩漁の御祭」と称した。現在は春を「山誉種蒔漁猟祭」、秋を「山誉漁猟祭」と称し、４月15日と...