香椎宮

紹介文
仲哀天皇・神功皇后・応神天皇・住吉大神を祭神とし、西征中この地で没した仲哀天皇の霊を、神功皇后が祭ったのが宮の起源とされる。古くは「香椎廟」と称され、人々の崇敬を受けてきた。香椎は鴻臚館貿易の衰退した12世紀から博多津とともに栄えた貿易港で、元寇の際、豊後の大友氏が香椎・多々良地区を警固してから大友氏の支配を受けるようになった。往時は同氏建立の多々良顕孝寺辺りは内外の僧侶・商人で賑ったと伝えられる。
香椎造りで著名な享和元年(1801)再建の本殿は国指定の重要文化財である。また香椎宮の周辺には武内宿禰ゆかりの不老水、急死した仲哀天皇を祭る古宮がある。古宮には仲哀天皇の棺をかけたところ芳香が広がり、「香椎」の名の起こりとなったと伝えられる「棺かけの椎」の伝承も残る。また本殿前には戦いから帰った神功皇后が植えたという綾杉の大木などがある。
4月と10月中旬に行われる春秋の大祭には県指定無形民俗文化財である獅子楽が奉納される。
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