上月隈遺跡出土品(第3次調査)

紹介文
平成11(1999)年の第3次調査で、甕棺墓9基、土壙墓11基などを発見した。
このうちの、7号甕棺墓からは、銅剣1口とガラス製管玉23個以上が出土。
甕棺は、弥生時代中期後半に位置づけられる。内面には部分的に赤色顔料(朱)が付着していた。残存していた人骨片から、埋葬された人物は男性であると推測されている。
銅剣は、中細形銅剣であるが、刃を付けず鋒から刳方下端にわたり,幅1cm前後の綾杉状の研ぎ分けを行うなど儀器化が進んでいるところに特徴がある。
ガラス製管玉は、鉛バリウムガラスで白色に風化しているが、元来は緑色であったと推定される。
弥生時代中期において、須玖岡本遺跡(春日市)で「奴国王墓」と見られる遺構が見つかっているが、上月隈遺跡でみつかった7号甕棺墓は、この奴国王に連なる一集団を率いた首長の所有物だったと考えられ、弥生時代の社会構造などを把握する上で重要な資料である。
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