吉武高木遺跡
紹介文
吉武高木遺跡は、早良平野を貫流する室見川中流左岸扇状地(吉武遺跡群)に立地する。
1984年度調査で弥生時代前期末~中期初頭の金海式甕棺墓・木棺墓等11基より銅剣、銅戈、銅矛の武器(11口)、多鈕細文鏡(1面)、玉類多数(464点)が出土した(吉武高木遺跡)。遺跡群内には同様に多数の副葬品を有する前期末~中期後半の甕棺を主体とした墓地(吉武大石遺跡)、中期後半~後期の墳丘墓(吉武樋渡遺跡)がある。またこれらの墓地の周辺には同時期の集落が広がり、吉武高木遺跡の東50mからは12×9.6mの身舎に回廊をめぐらした掘立柱建物も発見され、「高殿」の可能性が指摘されている。
これらは紀元前2世紀以降の北部九州における「国」の成立課程を知る上で重要な位置を占めるものである。なお、吉武高木遺跡の出土遺物は国指定の重要文化財で、福岡市博物館に展示されている。
<やよいの風公園>
平成29年4月に吉武高木遺跡内に「特定集団墓」「甕棺ロード」「大型建物」などの展示・解説コーナーがある『やよいの風公園』がオープンしました。
◆場所 福岡市西区大字吉武(西部運動公園から南へ約600m)
◆開園時間 9時~17時(年中無休)
◆入園料 無料
◆多目的広場
車両駐車可(大型バス駐車の場合は,事前に問合せ先までお電話ください。)
◆お問い合わせ先 福岡市文化財活用課 (TEL)092-711-4666
◆ホームページ
詳細につきましては,公園を紹介しているホームページでご確認ください。
URL:http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/yoshitaketakagi/
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