志賀海神社

紹介文
海洋の神、底津綿津見神・仲津綿津見神・表津綿津見神の綿津見三神を祭神とし、玄界灘を望む海上交通の要衝に位置している。当地域は、海人を統率した古代の有力氏族阿曇氏の発祥の地であり、神社内の万葉歌碑にも詠まれたように、古来海上の守護神として崇拝されてきた。『三代実録』に寛平7年(895)従五位上の神階を受けたことが記されており、往時は興隆を誇ったが、以後兵火にかかり、戦国時代終わりごろに大内義隆、小早川隆景等により再建された。
江戸時代以後は代々の黒田藩主により保護され、今日に至っている。国指定重要文化財の朝鮮製鍍金鐘(高麗時代、高さ53.1cm。)、県指定文化財の細形銅剣鋳型ほか多数の社宝を所蔵し、境内には石造宝篋印塔がある。また、古式がよく保たれた県指定無形民俗文化財の歩射祭、山ほめ祭、神幸行事などがとり行われる。
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