谷上古墳
紹介文
バイパスの今宿谷を南に入り、集落を抜けたところから山道にはいる。この高祖山からのびる尾根を15分ほど登った標高78mの地点に谷上古墳がある。墳長37m、高さ3mの前方後円墳である。平成8年に重要遺跡確認のため発掘調査を実施した。埋葬主体部は単室両袖の横穴式石室である。天井石はすでに抜き取られ、側壁の一部も崩落している。玄室長2.6m、奥壁幅2.2m、袖石側の幅1.6mをはかる。玄室内は撹乱が著しく、敷石も一部が残るのみである。玄室には、ハ字形に広がる長さ1m程度の前庭部がつく。
石室内から大刀、鉄鏃、轡、鞍金具、管玉等が、墳丘から須恵器坏、高坏、器台等が出土した。これらの遺物から6世紀前半から中頃の築造と考えられる。現在、石室を一部埋めた状態で保存している。
国史跡指定を受けている丸隈山古墳、鋤崎古墳、若八幡宮古墳、飯氏二塚古墳、山の鼻一号墳、兜塚古墳、大塚古墳などとともに今宿古墳群を形成する首長墳である。
なお、古墳にいたる尾根の途中に中世山城である青木城の堀切がある。
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