雑餉隈遺跡出土品(第15次調査)

紹介文
第15次調査では、弥生時代早期の木棺墓と考えられる遺構から、壺と有柄式磨製石剣、磨製石鏃が出土した。
土器は弥生時代早期の夜臼式に分類されるもので、国立歴史民俗博物館などによる放射性炭素年代測定により、その実年代がこれまでの認識より大きくさかのぼる可能性が指摘されている。
磨製石剣などは朝鮮半島との関わりが強い資料であり、当時の対外交流を検討する上で重要な資料である。
福岡市内で、墓の副葬品として土器と石剣、石鏃がまとまって発見された例はなく、弥生時代初期の社会構造や考古学的な実年代検討に有意義な資料であるといえる。
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