岸田遺跡出土品(第1次調査)
紹介文
岸田遺跡は、室見川中流西岸の早良区早良に所在する。
平成21(2009)年から翌年にかけて実施された第1次調査では、弥生時代前期末から後期初頭を中心とする墓地が確認された。
このうち、甕棺墓5基、木棺墓1基に金属器が副葬されていた。
中期初頭の甕棺から出土した十字型把頭飾は、日本列島最古かつ最大級の国産製品で、木製赤漆塗把に紐で結ばれた状態で銅剣に装着されており、使用方法がわかる。
また、甕棺0471から出土した中細形銅剣も、日本で青銅器がつくられ始めた頃のものであり、青銅器の生産開始時期を把握する上で重要な例である。
中期後半の甕棺から出土した鉄戈は、現在のところ、本市で唯一の出土例である。
岸田遺跡は、弥生時代中期初頭から中期後半にわたる有力集団の墓地であり、同時に発掘調査された集落跡とあわせて、当時の社会構造を考察する上で貴重な遺跡である。
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4 木製組み合わせ式案(雀居遺跡第4次調査出土)
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