4 甕棺の移り変わり 変化の様子 先にも述べたように、九州北部地域の甕棺は、壺形土器が変化して生み出されたものです。そのため、弥生時代前期の甕棺は頸部が少しくびれており、壺のなごりが残っています。それを完全に払しょくするのが、弥生時代中期です。大型化も顕著となり、分布範囲や基数もピークに達します。 しかし、弥生時代後期以降になると、甕棺は急に下火となります。その変化は唐突で、背景には何らかの大きな社会的変化を想定する必要があるでしょう。